常時稼働の開発サーバの運用コストを下げたい。
オンデマンドでなく、あらかじめ枠を買っておくリザーブドインスタンスを購入すれば、運用コストを抑えられるらしい。
というわけで調べた。
料金
2019年8月時点、開発サーバで使用している「東京リージョン、t3.nano」で試算。
金額はあくまで参考値。
オンデマンド(随時)
$0.0068×24時間×365日=$59.568(≒6,307.06 円)
リザーブド(予約)
$0.004×24時間×365日=$37.8432(≒4006.84円)
おお、開発サーバ1台で年間SSD一個買えるくらい浮くんじゃないの?
より性能が高い本番サーバであれば、すっげー浮きそうだ。
(そっちは手が出せないけど…)
メリットとデメリット
オンデマンド
自由。いつでも止められるし変更できる。
思ったより負荷が高いので拡張する、といったことが柔軟にできる。
クラウドコンピューティングのメリットを最大限享受できる。
時間単価が割高。
リザーブド(スタンダード)
割引が適用され、時間単価が割安になる。
サーバが安定期に入ってランニングコストを抑えたいようなときに使える。
「枠」を購入するので、使用を止めても料金がかかる。
リザーブド(コンパーチブル)
オンデマンドとリザーブドの中間。
追加料金を支払えば、予約内容を拡充できる。
(「拡充」なのがミソ。縮小することはできない)
そこそこ自由+そこそこの割引。
備考
EC2におけるリザーブドが適用されるのは、(当たり前だが)EC2の使用料金だけだ。
実際にはデータの転送量やストレージの使用量もかかってくる。
割引は40%くらいなので、開発サーバで一日15時間以内の稼働であれば『こまめに停止→起動』したほうが安くつくかもしれない。
デスマーチだとこういう面でも損だゾ☆
適用してみる
EC2コンソールから「リザーブドインスタンス」→「リザーブドインスタンスの購入」と進む。
検索条件にプラットフォームやインスタンスタイプなどできるだけ詳細に入れ、「検索」ボタンを押す。
支払い方法は
- All Upfront(全額前払い)
- Partial Upfront(一部前払い)
- No Upfront(後払い)
となっている。もちろん全額前払いが一番お得である。
インスタンスタイプを間違えないように!
購入に成功したならば、リザーブドインスタンスのところに表示される。
リザーブドインスタンスが適用されているか調べる
ec2コンソールから確認できる。
「レポート」→「EC2リザーブドインスタンス(RI)の仕様状況レポート」と進む。
適用されていれば、使用状況が表示される。
表示されない場合、チェックする項目。
- インスタンスタイプは合っているか?
- 表示範囲が適切か?(デフォルトだとフィルタが先月分になっている。翌々日あたりから表示されるっぽい)
もしインスタンスタイプを間違えていたら、EC2インスタンスの方をそれに合わせるか、枠を売るしかないらしい。